京都大学 大学院人間・環境学研究科/総合人間学部・(併任)大学院地球環境学堂 生物多様性保全論分野 瀬戸口浩彰研究室

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お知らせ

卒業研究生・大学院生の募集

卒業研究を行いたい学部学生、修士課程(2年間)や修士・博士課程(2+3年間)で学びたい人を歓迎します。
なお、長期インターンシップと就職活動(シュウ活)を伴う地球環境学堂の場合には、2年間の修士課程で「大学院」の価値に相当する学修ができるのかについて慎重に判断したいと考えています。修士課程だけに編入学を希望する方の場合には、願書出願前に必ず、出来るだけ早い時期に事前の相談をして下さい。

卒業研究

 総合人間学部の自然科学系に進学したうえで、3年生の1月ごろに分属を決めるスケジュールになっています。興味がある人の場合には、もっと早い時期から入室して自分のデスクをもらって研究を始めることも受け入れています。

修士課程

 9月中旬に行われる第一回入試と、2月上旬に行われる第二回入試の2回の試験で修士課程の大学院生を選抜しています。
 今年2017年の第一回目の入試は9月13日・14日に行われます。願書出願期間は8月7日~24日です。
 第二回目の入試は2月9日・10日に行われます。願書出願期間は1月4日~10日です。

博士課程

 外部から博士課程に編入する場合には、2月上旬に行われる編入試験で選抜しています。

試験の日程や募集要項に関わる詳細は、人間・環境学研究科のHPをご覧下さい。
また、メールで直接に連絡してもらえば、相談にのります。

→ setoguchi.hiroaki.2c(アットマーク)kyoto-u.ac.jp

当研究室の特長 と 教育研究の方針

研究はとても創造的で楽しく、ワクワクするものです。アカデミックな魅力が一杯ですし、フィールドワークではワイルドな体験ができます。ぜひ研究を楽しんで欲しいと思います。 とくに自然の懐の中でフィールドワークが出来ることは、他の分野にはない経験になると思います。

 生物学、とりわけは当研究室の「植物進化、分類、多様性、保全」の分野は、理系科目の中でも取り組みやすい分野です。個々の研究も1年単位あるいは2年単位で論文にまとめて国際学術雑誌に投稿することが可能です(実際にそのようにしてきています)。ですから、卒業・修了するときには「達成感」が大きいと思います。これも他の分野では余りないことだと思います。

 なお、研究活動には自由があるぶん、気をつけないと無為な時間を浪費するリスクがあります。私はPIとして、次の3つのことを大事にしています。

・自律的に研究に向き合うこと(これは当たり前ですよね。)
・全力で取り組んでこそ実力が身につく(80%の努力を10回繰り返すよりも、100%の努力を1回だけするほうが、よっぽど本人の為になると思っています。)
・挨拶をきちんとする (人間関係を良好に築いてこそ、良い仕事をする環境ができると思います。)

良いテーマを、面白い研究テーマを

 研究者を目指す人にとっては、テーマの選択と正しいストラテジーが極めて大事です。
 私はよく、研究を競馬に例えます。上手い騎手でも駄馬に乗れば負ける可能性が高くなり、逆に 下手な騎手でも駿馬に跨れば勝てるかも知れない。私たちに出来ることは「どの馬(=研究テーマ)が走りそうか」ということを見極めることなのです。そして、そのゴールに向けて「体現化」する手段を 曖昧にせずに 明確に設定します。これら一連の過程には「コツ」があると思います。

 学部や修士課程で社会に出て行く人にとっても、研究はとても役立つと本気で考えています。研究の過程は、「計画立案」「実施」「解析」「分析と考察」「報告書(=論文)作成」「プレゼン」から構成されています。ふつう社会(会社)では、「計画立案」は企画部、「実施」は営業部、「分析と考察」はマーケティング戦略室、のように細分化されています。理科系の研究は、こうした 会社 が細分化していることを一人で通してシミュレーションできる貴重な機会です。
 当研究室のような研究内容は、理科系の中でも敷居が低く、例えば文科系学部出身のひとでもきちんとこなせます。そして、ふたたび文系的な職場に就いてもよいと考えています。有為の人材を社会に送り出すことは大事なミッションであると私は考えており、研究者育成だけを重要視していません。その代わりに、修士論文・卒業論文はキチンとしたものを作ります(100%の力を出し切る努力が大事)。

受験について

 自分の将来を賭けた大学院の生活を送る場所ですから、研究室をキチンと見てから選ぶことが大切です。何処のラボでもHPで 大かたの研究内容はわかりますが、良いことしか書いていないのがふつうです(私もそうかな?)。複数の研究室を見て、「自分に合っているかどうか」「卒業生がどのようになっているか」「最近に論文がきちんと生産されているか」「科研費などの研究費があるか」をよく調べて比較し、自分の将来を託せる研究室を選ぶことが大事です。

受験希望の方には、個別に相談を受けます。メールにてご連絡下さい。アドレスは下記の通りです。 (アットマーク)を@に置き換えて送付してください。
setoguchi.hiroaki.2c(アットマーク)kyoto-u.ac.jp